効果を生む販促デザインをタイで。
「信頼」の輪で紡ぐクリエイティブを。

Spade design Co., Ltd.

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効果を生む販促デザインをタイで。
「信頼」の輪で紡ぐクリエイティブを。

タイを知り、タイに根づく。

バンコクのきらびやかなネオン街に堂々と佇む、とある日本居酒屋。達筆な文字で書かれた店名のロゴ。タイという土地で「日本」を感じ、安堵感さえ抱かされる。大胆かつ繊細なタッチでお店に彩りをあたえるそのデザインは、Spade design社ディレクター松本氏の直筆によるものだ。
Spade design社は広告や販促ツールをはじめ、会社案内やパッケージデザインなど多くのアイテムを製作。広告、チラシ、会社案内、ロゴマーク、商品パッケージ等のデザインと印刷、そしてホームページの制作、さらには写真および映像撮影まで手がけるデザイン会社である。タイでのスタートは2011年1月。日本で第一線のクリエイターとして数々の輝かしい実績とキャリアを持つ。しかし、そうしたキャリアは新天地タイに来た瞬間に全てがリセットされる。ゼロからのスタートとなるのは想像に固くない。松本氏は日本でのキャリアを捨て、信念と実力、人との出会い、そして自身の可能性を信じ、ここタイを主戦場に決めたのである。
タイで奮闘する若手たちは松本氏を「兄貴」と慕う。親身に悩みを聞き豪快に説く。時には優しく。時には厳しく。そんな男気に皆引かれていく。一方で、雑誌や街で見かけた気になるデザインを切り抜き、ストックを続ける勤勉さは忘れない。何の変哲もないコンドミニアムのプールの静けさに「永井博のイラストのよう」と表現する感性の豊かさ。言葉の端々から感じられるアートへの造詣の深さには驚嘆さえ覚える。「Coolなものがいいが、まわりが理解できないのはNG」と松本氏はたびたび口にする。商業デザインを熟知しているからこその、絶妙なバランス感覚を持った言葉に誰もが納得してしまう。豪快に物事を進め、かつ繊細に人の心に触れる。それが松本氏、そして同社がタイの日系企業相手に絶大な支持を得ている秘訣なのではと思う。

「まるで日本」のクオリティを全てのプロセスで。

タイでの制作実績は1000件以上にのぼる。製造業をはじめ流通販売業、飲食チェーンなど数多くの日系企業と歩みをともにしてきた。「これまでで印象的だった仕事は?」と尋ねると「すべての仕事に思い出はありますが、あまり振り返りません。〝今〟やっている仕事に一番興味があります」と淀みなく語る。それは過去に囚われず新たなことに挑戦する姿勢の現れにも見える。
私たちTHAI100事務局と松本氏との出会いは、THAI100がスタートしてまだ間もない頃、タイ国内でのツール制作をご相談したのが始まりだった。制作物の品質はさることながら、出来ること、出来ないことを的確に伝え「最適」な道へ導く。そんなスタンスはタイでのマーケティングがまだ手探りの日本企業にとって、この上ない安心感を与えてくれる。蓄積された経験とノウハウを活かし臨機応変にお客様のニーズに応える。
「製造業に、クリエイティブを」。U-MACHINE誌でも目にする同社のコピーは、松本氏がタイで頑張る日本の製造業に訴えたいメッセージでもある。製造業と言えば、とかく泥臭いと思われがちな業界だが、そんなイメージを独自のアイディアと提案で一新したいと考えてきた。「私たちのクリエイティブを通して『驚き』と『喜び』そして『自信』をお客様には感じていただきたい」(松本氏)。だからこそお客様企業をより深く知り、写真一点、コピー一行を徹底的に考え抜く。Spade design社を一言で言うならば「信頼」と松本氏は応える。「制作のあらゆるプロセスにおいて〈まるで日本!〉と思わせたい」という松本氏。そんな想いは、高い意識と実力を持った日本人、そしてタイ人クリエイターたちの集合体を束ね「信頼」の輪を重ねている。
バンコクの街を歩き、同社の広告ツールを見かけるたび松本氏を思い浮かべる。彼は今日もタイのどこかで、振り返る暇もないくらいの仕事をこなし、今を見て前に進み続けているのだろう。

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